FAQ(よくある旅の質問集)と感動体験記
ニューファンドランドの旅について、皆様からよくいただく質問への回答をまとめました。旅のプランニングにお役立て下さい。
ニューファンドランドはどこにあるのですか?
カナダの一番東端にあります。セントローレンス川が大西洋に流れ出す河口に、それをふさぐように浮かぶニューファンドランド島と紅葉で有名なローレンシャン大地の北に広がるラブラドール高原を合わせた地域がニューファンドランド&ラブラドール州です。
日本からどうやって行けばいいのですか?
ニューファンドランドにはセントジョンズ国際空港があります。日本からはトロント、モントリオール、カルガリーへの直行便があり(時期や航空会社の諸事情等によりスケジュールが変更になることがあります)、この3都市の各空港から経由となります。たとえば、トロントからはエアカナダの直行便もしくはハリファックス経由のフライトが出ています。またイギリスのロンドンとの国際便もあります。
日本との時差は?
日本とは11時間30分、サマータイム中(4月の第一日曜頃から10月の最終日曜頃まで)は12時間30分です。
どんな気候ですか?
非常に寒いイメージがありますが、海洋性気候のため、それほど激しく冷えることはありません。特にツアーに最適な夏は避暑地としてまさに快適な気候です。朝夕や日差しがないときは肌寒く感じることもありますので、薄手の長袖はいつも持っていたほうが良いでしょう。
持っていった方が良い服装はありますか?
カナダの夏の日差しは結構厳しいですが、朝夕や天候が悪い日などは肌寒く感じることもありますので、薄手の長袖を常に用意しておくと良いでしょう。また、参加されるツアーによっては防寒着等があった方が良い場合があります。海に出るクジラ・氷山・バードウォッチングクルーズなどに参加される場合、海から吹いてくる風は夏でも冷蔵庫の空気と同じくらい冷たいので、スパッツタイツや帽子、手袋などを含めた防寒着は必需品となります。ハイキングなどのアウトドアを楽しまれる予定の方は、それに適した服装のほか、バックパックや水筒などを持参されるとこをお勧めします。
虫除けや日焼け止めなどは必要ですか?
両方ご持参されることをお勧めします。春の終わりから初夏にかけては、蚊のほかにブラックフライと呼ばれる小さな虫がいます。ブラックフライに刺されると強いかゆみが数日以上続くことがありますので、虫除けや虫刺されの薬をご持参ください。また、カナダの夏の日差しは非常に強いので日焼け止めも持参しましょう。
ニューファンドランド&ラブラドール州の大きさはどのくらいですか?
フィヨルドに囲まれたニューファンドランド島の海岸線は約1万キロにおよび、面積は北海道の約1.5倍あります。また、ニューファンドランド&ラブラドール州全体の面積は日本とほぼ同じです。とにかく広大です。
公共交通機関は利用できますか?
公共交通機関はありますが、非常に限られています。詳しくはニューファンドランド・ラブラドール州観光局のホームページをご覧ください。
日本円は両替できますか?
州都セントジョンズの限られた銀行で、少額であれば両替可能です。ニューファンドランドに来られる前にカナダドルをご用意されることをお勧めします。
クジラのベストシーズンはいつですか?
場所、年によって異なりますが、6月中旬頃から8月中旬までとなります。
氷山のベストシーズンはいつですか?
場所、年によって異なりますが、セントジョンズ近辺で6月頃から7月上旬まで、それ以北の地域では6月頃から8月中旬までとなります。
紅葉のベストシーズンはいつですか?
ニューファンドランドはカエデの木が少なく、白樺が多いので山肌は黄色になります。また北極圏でよく見られる草紅葉(地衣類や背の低い潅木、草木などが真っ赤になること)も見ることができます。これらのシーズンは場所、年によって異なりますが、9月下旬から11月上旬までとなります。
感動体験記 – スピア岬探訪
「雄大な眺め」とうたった観光地はいくらもありますが、北米最東端の地スピア岬は一度は訪れる価値のある場所です。トロントから飛行機で約1時間半、モントリオールやケベックには訪れたことはあっても、何となくなじみの無かったセントジョンズ。今回初めて訪れて、そのスケールの大きさ、美しさにただただ感動するばかりでした。
とにかく眺めが雄大!
セントジョンズ市内から約11km、車で15分程度の所にスピア岬はあります。市内は港に沿って数分で抜けてしまうのですが、いったん市内を離れると、そこには驚くほど見晴らしの良いドライブウエーが続きます。
あれよあれよという間に、前面が海の岬へと近づき、割と質素なたたずまいのスピア岬に到着。当日は、午前中は雨模様でしたが、夕方には雲が切れて晴れ間がのぞきはじめ、とても良いお天気になりました。風もなく、海はなぎの状態。岬ですから、風が吹いているのかと思いましたが、とても穏やかなスピア岬でした。
6月~8月の季節になると、はるかグリーンランドから漂流してくる氷山と、クジラを見ることが出来るとの事ですが、すでにシーズンが終わっていたので残念。でも、景色だけでも十分に満足できます。「雄大」という言葉では形容できないほどの圧倒的な迫力に驚かされます。
写真は、駐車場より灯台を右に見て、ほぼ90度の角度で数枚撮影したものを組み合わせて見ましたが、実際の景観はこんなものではありません。
北米最東端ポイント
駐車場からは徒歩で、岬をまわる遊歩道を歩きました。そこここに野生のベリーが群生していて、それをつまみながら、大西洋を眺めるハイキングもまた格別です。
突端には、第二次世界大戦時の砲台があり、歴史を感じさせてくれます。今は廃墟のように錆びた砲台が置かれていますが、かの日には、ヨーロッパから進軍してくるドイツ軍の北米上陸を阻止するために、多くの兵士達が命がけでカナダを守っていたのです。
在りし日の灯台
スピア岬に灯台のあかりがともったのは、19世紀の中頃になってからのことでした。セント・ジョンズの港に灯台が出来たのが1810年、その22年後の1832年になって、この港の安全を守るために、スピア岬が2番目の灯台として選ばれました。
1834年になって、ニコラス・クローク、ウイリアム・パーカーらによって、最初の灯台が建設されました。それは写真にもあるように、2階建ての構造で、1836年の9月に稼動を始めました。
この灯台は、スコットランドですでに使用されていたランプが再利用され、時計と同じメカニズムで、17秒間輝き、43秒間暗くなるというスタイルでした。驚くことに、始めはオイル式のランプで、電気になったのは1930年のことだったそうです。現在の新しい灯台になったのは、1955年のことです。
今回、ミキ・エンタープライズ社のガイドさんに市内観光とスピア岬のツアーで大変お世話になりました。